
近年は、5月や6月から真夏のような暑さを記録する日が増え、気温の上昇が以前より早くなってきていますね。
それに伴い、胡瓜や茄子、ズッキーニやトマトなどの夏野菜も、早い時期から店頭にたくさん並ぶようになったと感じます。
夏野菜は身体を冷やす作用があるため、熱中症予防効果も。
ただ、そんな夏野菜も、食べ方によっては身体を冷やし過ぎてしまうことがあります。
特に、本格的な夏に入る雨の季節は、急に気温が下がる「梅雨寒」の日があったり、ジメジメして蒸し暑い日があったり、水分代謝も悪くなる時期です。
内臓を過剰に冷やすと循環が悪くなり、だるさに繋がってきます。
気温の変化や身体の調子に合わせて、調理法や組み合わせを工夫していきましょう。
「冷やし過ぎ」の防止策として、「物理的に温める」つまり「加熱して食べる」という方法があります。
加熱しても、夏野菜の「冷やす特性」は変わりませんが、その力は和らぎます。
茄子やズッキーニは、ラタトゥイユやミネストローネにするなど、煮込み料理にすると良いですね。
鶏肉と一緒に煮込んだり、野菜を食べる夏野菜ソースにして、豚肉や魚のソテーにかけたりするのもお勧めです。

生で食べることが多い胡瓜も、酢豚などの炒め物の具として使う方法もあります。
トマトは卵と一緒に炒めたり、ワカメスープに加えたりすることで、冷え過ぎ防止に繋がりますね。
グルタミン酸などのトマトの旨味成分が融合して、料理を美味しくしてくれるのもメリットです。
今日は涼しいな、と感じたら、火を通して食べる事を心がけましょう。
また、気温が特に高い日は、みずみずしくシャキッとした食感の生野菜で食べたいと感じるかもしれません。
そんな時には、内臓を温める効果のある香味野菜と組み合わせると良いでしょう。
この時期には、茗荷、新生姜が店頭に並びます。
また、買い物時に赤じそを目にする時期ですが、年中目にする青じそも今が旬。
青じそには、余分な水分を蒸発させることにより、水分の滞りを解消して体調を整える働きがあります。
同時に、青じそはこの時期に増える食中毒の予防にも貢献するのです。

そして、少し水分を抜くことでも、冷やす力が緩和されます。
水分の多い胡瓜は、塩を振って水を絞ると、冷やし過ぎの防止になりますね。
塩ずりして大きく千切って水を絞り、刻んだ茗荷や青じそと和えた「たたき胡瓜」、スライスして塩揉みし、刻んだ新生姜と合わせた「新生姜和え」などは、内臓を冷やし過ぎない身体に優しい食べ方になります。
刻んだ新生姜を甘酢漬けやオイル漬けにしておくと、生のトマトを食べたい時に、サッとトッピングして食べられますね。
ところで、物価高の影響で、そもそも野菜を手に取る頻度が減っている、という方もいるかもしれません。
そんな方は、以下のような方法で、お得な夏野菜を探してみてはいかがでしょうか?
① 地域の直売所や無人販売所を探す
まずお勧めしたいのが、地域の農家さんが運営している直売所を覗いてみること。
特に個人が営んでいる無人の直売所は、スーパーのような中間マージンが発生せず、包装も最小限に簡素化されているため、余分な費用が価格に乗っていません。
形が不揃いだったり、傷が少しあったり、その日に手に入る野菜の種類が限定されてしまうといったデメリットはありますが、何よりも「採れたて」で栄養価が非常に高く、安価で手に入ることが魅力です。
② 道の駅や地元のファーマーズマーケットを狙う
地元の道の駅や、ファーマーズマーケットなどを探してみるのも1つの方法です。
地元の複数の農家さんが直接野菜を持ち込むため、同じ胡瓜やトマトでも選択肢が多く、安価なものに出会いやすくなります。
生産者の名前や農園などの表記もあり、自分好みの味を探してリピートできるのもメリット。
自然の産物に当たり外れは付きものですが、「当たり」の確率を上げるために、お気に入りの生産者さんを見付けておくと良いですね。

③ ふぞろい野菜の通販を利用する
サイズや見た目が規格に合わず、市場に出回らない野菜たち。
そんな野菜たちは、味も栄養価も変わりなく、家庭で使う分には問題なく食べられます。
これらを集めて販売するサイトを利用すれば、買い出しの手間も省けます。
宅配の詰め合わせ定期便なども、旬の新鮮な野菜がお得に手に入る可能性がありますね。
暑さと湿気、そして時々戻る肌寒さが混在する季節。
気候に合わせて旬の夏野菜を賢く活用し、猛暑の夏前にしっかりと身体を整えておきましょう。
エミ

