海藻で免疫力アップ!今が旬の海藻を食べてコロナ禍を元気に過ごそう

 

私たちに馴染み深い海藻。
皆さんは毎日食べていますか?

海藻は年中出回っている食材ですが、ワカメヒジキなどは3〜5月が旬!
これからが最も美味しい季節です。
磯の香り高い海藻が味わえるこの時期に、食卓に多くの海藻料理を並べ、免疫力アップをしていきましょう。

海藻は食物繊維ミネラルが豊富。
ワカメやメカブなどのヌルヌルネバネバは、水溶性の食物繊維です。
生のワカメや茹でたてのメカブは特に粘りが強く、食物繊維たっぷり!を実感しますね。
血圧やコレステロールを下げる作用など、生活習慣病の改善にも貢献してくれる成分で、嬉しいパワーが満載です(^ ^)

免疫力を上げるためには腸内環境を整えることが大事と言われますが、海藻の食物繊維は善玉菌のエサになります。
腸内環境を整えるためにヨーグルトなどで良い乳酸菌をとろうとする人は多いですが、同時に体の中にいる善玉菌にエサをあげて育てることを忘れていませんか?
その善玉菌を育てる「エサ」に海藻はピッタリ。

しかも!その海藻を分解して利用できるのは日本人特有の能力とか。
海に囲まれ、海の幸をふんだんに利用してきた日本の食文化の中で身に付いた特性のようです。
これは活用しない手はありませんね。

 

旬ならではの美味しさを楽しむには、やはり生の海藻を購入するのがお勧めです。
昔、肉厚の刺身ワカメを食べた時に、「そのままでもこんなに美味しいんだ!」と感激した覚えがありますが、新鮮なワカメはプリプリの食感や香りがあって特別ですよね。

20220328img_01

有難いことに我が家は、これ位の時期になると「今朝採ってきたよー」というワカメ付きのメカブをご近所様から頂くことがあります。
茹でた時の独特の香りに加え、さっと茹でた時に鮮やかな緑に変わる色の変化も楽しみの1つ。

20220328img_02

※茹でる前

20220328img_03

※茹でた後

メカブも自分で茹でて刻むと、刻むほどにネバネバが増し、見ているだけで美味しそうに感じます。
スーパーでも生のメカブを目にする時期ですので、見かけたらぜひご自宅で茹でてみて下さいね。
一手間かけることで、季節を感じる1品になります。

また私はこの時期に出る「干しワカメ」を使って、「ワカメご飯の素」を作っています。
丈夫な袋の中でパリパリと砕き、胡麻と一緒にご飯に混ぜるだけ。
市販のワカメご飯より塩分を抑えられる分、ワカメがたっぷり入った濃厚な風味になります。
この時期ならではの楽しみ方なので、干しワカメに出会えたら是非お試しを!

20220328img_04

そして「ヒジキの煮物」も海藻料理の定番ですが、このヒジキも旬の物は柔らかい中にも歯応えがありますね。

ただ煮物は少量作るのは難しいので、少人数の家族だと飽きてしまうこともあるかもしれません。
そんな場合は、1日目はそのまま食べて、2日目は炒り豆腐の具に、3日目はひじきご飯に…といった形で、煮物を変化させて食べるのもお勧めです。
豆腐ハンバーグやつくねに入れても、色や栄養価が加わってヘルシーな1品になりますね。
コロッケに混ぜたり、手作りがんもの具にするなど、アレンジして幅広く使っていきましょう♪

20220328img_05

さらに冷凍も可能なので、お弁当の1品にも便利。
小分けのカップに入れて冷凍しておくと、忙しい朝にお弁当箱に詰めるだけで、貴重な海藻のおかずを増やすことができます。日々を楽にするアイテムとしてもご活用下さい(^ ^)

 

そうは言っても、普段料理をする時間がない!食事は外食かコンビニだけ、という人もいるでしょう。

もちろん、旬の海藻は最高ですが、続けやすい普段使いの素材を使っても海藻パワーは得られます。
レトルトのヒジキの煮物、ヒジキのサラダ、ワカメの酢の物などのお惣菜の他、ラーメンやうどんなどに手軽に足せるカットワカメなど、必要に応じて使っていきましょう。

ワカメやヒジキに限らず、焼き海苔や味付けメカブ、モズクスープなどの利用も、海藻の量を増やして腸内環境アップをサポートしてくれます。
あなたに合った続けやすい方法で、上手に海藻を食べて下さいね。

ちなみに、免疫力を上げるために「粘膜を整えることが大切」というお話を前回しましたが、海藻にはその粘膜を整えるβカロテン、ビタミンB群、ビタミンCも比較的多く含まれています。
そんな視点から考えても、海藻は免疫力アップの強い味方と言えるのです。

 

最後に、1つだけ注意点を!海藻は上手に活用すると身体に良いですが、「いくらでも食べて良い」という物ではありません。

特に海藻に多いヨウ素は、習慣的にとり過ぎると病気に繋がる可能性もあります。
以前、「ダイエットのために、ご飯を茶碗1杯のワカメに置き換えて具合が悪くなった」という人にお会いしましたが、そんな極端な食べ方は禁物です。
あくまで毎食1品海藻のおかずがつく、というレベルであれば、平均的に3000μgという1日の上限値を超えることはないでしょう。

但し同じ海藻類の昆布は、15g程度で上限値量をとれてしまう食材です。
昆布の煮物を毎日食べ続ける人は少ないかと思いますが、「おしゃぶり昆布」「とろろ昆布」などで日々食べている人は、1回の量に注意が必要になります。

20220328img_06

また、甲状腺の病気がある人はヨウ素の制限が必要な場合がありますので、分量などはお医者様の指示に従って下さいね。

ところで、この気になるヨウ素。
イソフラボンを一緒にとると吸収されにくくなります。
そのため、ひじきの煮物に大豆を入れる、味噌汁にはワカメと一緒に豆腐を入れる、メカブを納豆和えにするなど、大豆製品とセットにするのが安全な方法。
おでんの昆布を食べる時には、がんもや厚揚げを組み合わせるというのも、抑えておきたいワンポイントです。

思えば伝統的な和食には、海藻と大豆製品がよく使われますが、これはヨウ素の過剰症を防ぐ視点からも理にかなっているのですね。

 

さあ、皆さんは海藻習慣が身に付いていますか?
もし、最近口にした海藻がお味噌汁に入っているワカメ程度しか浮かばなかったら、ぜひ色々な海藻の食べ方に目を向けてみましょう。

美味しい海藻が出回る今の時期なら、これまで気付かなかった美味しい食べ方を発見できるかもしれません(^^)
日本の風土に合った日本人に相性の良い海藻。
そのパワーを再認識して、適度に食べる習慣を定着させて下さいね♪

エミ

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事