給食の営業をしているとお客様から「給食会社を変える際、まず何をすればいいの?」という質問をときどき受けます。
一般的には、付き合いのある給食会社に連絡を入れたり、ネットで給食会社を検索したりして、情報を外から集めようとするようです。
しかし、外からの情報を集めることにより、かえって分からなくなってしまうことがあります。
それは、現状分析がされていないためです。
現状が整理される前に多くの情報を得ることで、必要な情報と不必要な情報が分別できず、何をすればいいのかわからなくなってしまうのです。
ですから「何をすればいい?」という質問に対しては、「まずは現状の分析をしましょう」と提案しております。
現状分析とは、現在の食堂がどのように運営されているか把握することです。
「どれだけコストがかかっているのか」「現契約条件は適正なのか」、チェックする点はいくつかありますが、私は「現状のお食事の内容を分析すること」をお勧めしております。
確かにコストや契約は重要です。
しかしながら普段利用している社員食堂のお食事の内容を確認することによって、課題や問題が具体的に浮き彫りになり、「社員食堂をどうしていくか」というイメージを固めることが容易になるのです。
イメージさえ固まれば、どういう情報が必要なのか、どのような業者に声をかけていくべきか、指針を定めることができ、社員食堂の運営や給食会社の選定作業が楽になります。
では、お食事の内容を分析するとはどういうことでしょうか。
- 社内アンケートを取って満足度や不満点をチェックする。
- 利用者数の推移データを確認する。
- 販売価格に対して現在提供されている食事が適正か分析(原価計算)。
- メニューの栄養価に偏りがないかチェックする。
- 使用されている食材はどうなっているか(既製品、手作り)
- 調理師・栄養士の目から見た食事内容(味・見た目等)
などでしょうか。
このように社員食堂で提供されている食事を分析するだけでもいろいろなことがわかるのです。
①や②は社内で問題なくできるでしょう。
しかしながら③~⑥の項目を社内で分析するためには、知識と経験をもったスタッフが必要です。
とはいえ人事や総務部門で給食に係る知識と経験をもったスタッフがいることはありません。
もし、今、現在お付き合いのある給食会社がありましたら、食事の分析を依頼してみてはいかがでしょうか。
私はお客様に「現在委託されている業者様を変える、変えないは別として、現在の食事内容を分析させていただけませんか」とお願いしております。
調査のあとはレポートをお渡ししてお役に立てていただいております。
社員食堂のプロの目から見たレポートで「原価がこれしかかかっていないんだ」「冷凍食品がこんなに使われているなんて知らなかった」という気づきを得てから、給食会社の選定作業に入ることで、より精度の高い選定につながるはずです。
私たちケイ・エフ・ケイ営業開発部ではそういった調査の依頼も承っております。
お気軽にお声がけください。
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