以前、社員食堂をお持ちでない企業様向けに社員食堂を導入するメリットとデメリット(社員食堂を導入すべきか迷っている企業様へ、社員食堂を導入するメリットとは)と、給食会社へ委託する場合の契約形態(社員食堂の3つの契約形態と費用について)についてお話させて頂きましたが、社員食堂については企業様それぞれのご事情があると思われます。
例えば、皆さんはどのような目的を持って社員食堂を導入しましたか?
当初の社員食堂を導入した目的と、従業員が社員食堂に求めているもののミスマッチやギャップが気になった事はありませんか?
今回は、「実際に喫食している従業員が何故、社員食堂を利用しているのか」「社員食堂に対してどのような要望があるのか」といった“社員食堂のニーズ”についてお話をさせて頂きます。
一般企業様の従業員が「何故、社員食堂を利用しているのか」、市場調査の結果から考えてみました。
「マルハニチロホールディングス調べ」の「ビジネスパーソンのランチと社員食堂に関する調査」から、「ランチでは、何を重視しているか」。
こちらの調査結果で、意見の多かったものに注目してみました。
1位.値段が安い
2位.時間がかからない
3位.おいしい
4位.栄養バランスがとれている
5位.会社から近い
6位.ゆっくりできる
7位.混んでいない
8位.メニューが充実している
●値段については従業員もシビア
回答率がもっとも多かったのは、「安いから」と言う意見です。
コスパの観点から「出来れば安くて美味しい物が食べたい」とは考えるのは当然の事でしょう。
社員食堂の多くで、ワンコイン以内でランチが食べられる価格帯を設定しています。
たとえば、街の定食屋さんでの食事や、コンビニでお弁当を買っても600~800円程は掛かってしまうものです。
都内へ通勤している友人の話を聞いて、「うちは社員食堂が無いし、都内でランチしたら1,000円は飛ぶよ」という衝撃的な答えが返ってきた事もあります。
毎日の食費は出来るだけ浮かせたいというニーズの大きさを数字が物語っていますね。
社員食堂を利用するだけで、節約に繋がるということです。
●2位、5位、6位、7位に共通している“ある部分”
2位.時間がかからない
5位.会社から近い
6位.ゆっくりできる
7位.混んでいない
2位、5位、6位、7位の結果から、「手間を省きたい」という意見と、「休憩時間を確保したい」という意見が見えてきます。
特に体を動かすお仕事をされている従業員さんには「休憩を出来るだけ長く取りたいと」いう気持ちがあるはずです。
注文カウンターに渋滞さえ出来ていなければ、スピーディーな提供も社員食堂の良い所です。
スピーディーな提供で手早く食事を済ませれば、休憩時間を多く確保できるようになります。
このように社員食堂にスピードと手軽さを求めている従業員も多い事が、この結果にも表れているのではないでしょうか。
●栄養バランスとサービスについて
3位.おいしい
4位.栄養バランスがとれている
8位.メニューが充実している
・栄養面でのサポート
最近話題に上がる事の多い、「社員食堂における健康促進」です。
良質な仕事を遂行する為の土台となる、「健康的な体作りにつながる食事の提供」を社員食堂に求めている従業員が多い事が伺えます。
健康面での不安は従業員である前に、一人の人間として生きていく上で抱えたくない問題です。
管理栄養士が作成するバランスの取れたメニューとお食事にメリットを感じて頂ける従業員が多くいらっしゃるという結果は、食事そのものを評価して頂いている事ですから、委託給食会社としてはこの上ない褒め言葉です。
・サービスの向上
喫食者全員に受け入れられる味付けやメニューは理想と言えますが、現実的にはなかなか難しいものです。
食材の好き・嫌いもあれば、味付けの好みも十人十色だからです。
100%の満足度獲得は難しいとしても、満足度を80%、90%…限りなく100%に近づける為にケイ・エフ・ケイでは必ず行っている取組があります。
意見箱の設置です。
ただ意見を集めるのではなく、そこに集められた意見や要望に対して現場と本社が一体となって具現化するようにしております。
また、一つの事業所で上がったご意見をお預かりしている事業所へフィードバックして、よりよい食堂運営に繋げるようにしております。
これが意見箱設置の意義です。
具体的にどの様に解決しているかは、ケイ・エフ・ケイのコントラクト事業部(一般企業様向け)より投稿されております過去の記事に詳しく掲載しております「おいしい社員食堂の創り方」をご覧になってみて下さい。
合わせて社員食堂運営サービスが実際どういった内容かも、ケイ・エフ・ケイのこちらのページをご参考になさってみて下さい。
→株式会社ケイ・エフ・ケイ「社員食堂向けサービス」へ
●従業員の満足度を向上させる為には
【1】「値段の安さ」を前提に出来る食事を提供
【2】 気軽に食べられる「手軽さ」を提供
【3】「健康的」で「栄養バランス」が良い食事の提供
【4】「メニュー」を豊富にし「美味しさ」を追求した料理を提供
端的にまとめると従業員のニーズに答える為には、この様な要求に出来るだけ対応したサービスの提供が必要と考えられます。
施設的やコスト的な問題から、全てのご要望にお応えする事は難しいかもしれません。
ですが、お客様ごとのご事情に合わせたご提案ができるよう私たちは日々努力しております。
今回は、データに基づいた話題でお話させて頂きましたが如何でしたでしょうか?
我々、給食会社は企業様だけでなく食堂を利用される従業員の満足度を向上させる為に様々な工夫や提案を行い、社員一丸となって良質な食事提供を目指しております。
もちろん、食事提供は毎日の事ですので、取り組めば取り組む程新たな課題が見つかりますし、新規営業の訪問先が増えれば増える程お客様からの要望も増え、新たな発見として勉強させて頂いております。
私はそこに給食会社としての“やりがい”を感じているのです。
もし、機会がありましたら、企業様が主導して社内アンケートを実施して、「食堂を利用する理由/食堂を利用していない理由」をはじめとする従業員様の声やニーズを把握しておくのも良いでしょう。
企業様がなぜニーズや現状を把握すべきであるのか、その理由についての記事は別の機会に、書かせて頂ければと思っております。
この記事を読んで頂けた企業様が少しでも“社員食堂のニーズ”に興味を持って頂ければ幸いです。