2月は1年で最も寒い季節。
春はもうすぐですが、まだまだ冷え症に悩む方も多いのではないでしょうか?
東洋医学では、身体を温める食べ物を「陽」の食べ物、身体を冷やす食べ物を「陰」の食べ物と分けて考えます。
今日は身体を温める物・冷やす物の見分け方について書いていきますので、寒さ厳しい季節の参考になさって下さい。
★育つ環境
- 寒い環境で育つ:体を温める
- 温かい環境で育つ:体を冷やす
なぜ、寒い環境で育った食材が体を温め、温かい環境で育った食材が体を冷やすか、実は明確な理由は分かっていません。
一説では寒い場所では体に熱を蓄えられるような食材が、逆に温かい場所ではこもった熱を下げるために体を冷やす食材が、それぞれ多く育てられていたことから自然とそうなったとも言われています。
★地下で育つ?地上で育つ?
- 地下で育つ(大根、人参、ごぼうなど):体を温める
- 地上で育つ(トマト、胡瓜、すいかなど):体を冷やす
主に地上で育つ夏野菜は水分を含むものが多く、また生で食べることも多いため、体を冷やしてしまいます。
逆に地下で育つ根菜などの冬野菜は水分が少ないので体を冷やしにくく、血行を良くするビタミンや、たんぱく質をエネルギー(熱)に変える働きを助けるミネラルを多く含んでことから、体を内側から温めると言われています。
★発酵している?
発酵食品は血液をさらさらにし、体を温めてくれる作用があります。
また、発酵食品は免疫力をアップし、体内の酸化を防ぐ働き(抗酸化作用)も期待することが出来ます。
例)味噌、納豆、ヨーグルト、漬物、チーズなど
また、日本酒や紹興酒も発酵させてつくるため体を温めます。
★色で見分けられる?
例外もありますが、色で食材の持つ性質の傾向を見分ける事が出来ます。
- 暖色系(オレンジ、黄色など)の食材:体を温める
- 寒色系(白、緑、紫など)の食材:体を冷やす
★体を温める食べ物
冬が旬、寒冷地で育つ、地中で育つ、水分が少ない、発酵食品
例)人参、南瓜、玉葱、生姜、れんこん、ごぼう、じゃが芋、玄米、鮭、いわし、ひじき、納豆、キムチ、黒ごまなど
★体を冷やす食べ物
夏が旬、南国で育つ、地上で育つ、水分が多い
例)トマト、胡瓜、レタス、なす、ほうれん草、小松菜、たけのこ、うなぎ、梨、すいか、メロン、パイナップル、など
★体を温める、体ぽかぽかメニュー
給食会社でも、冬は体の温まるメニューをご提供しています。
例えばキムチを使った「スンドゥブチゲ」。
今回、作り方をご紹介しますので、ご自宅でも召し上がってみて下さい。
【材料(一人分)】
- 絹豆腐 150g
- シーフードミックス 15g
- 白菜キムチ 20g
- にら 20g
- 長ねぎ 20g
- もやし 40g
- にんにく 2g
- コチュジャン 5g
- トウバンジャン 3g
- 中華味 5g
- しょうゆ 4g
- 酒 5g
- 上白糖 2g
- ごま油 1g
- 温泉卵 50g
【作り方】
- シーフードミックス、白菜キムチ、長ねぎをスープで煮る。
- もやし、ニラはサッと茹でる。
- 器に豆腐をよそい、そこへ(1)(2)、最後に温泉卵をのせて完成。
★体を温める飲み物は?
体が冷えた時は温かい飲み物を飲みたいですよね。
どうせなら体を冷やしてしまう物より、温めてくれる物を選びたいですよね。
- 発酵させてつくる飲み物
例)紅茶、プーアル茶、ウーロン茶、日本酒、紹興酒
- ポリフェノールの効果で血流を良くして身体を温めます
例)ココア、赤ワイン、黒豆茶
- 生姜に含まれる成分(ショウガオール)が体の芯からぽかぽかにしてくれます
例)生姜湯、生姜紅茶
また、体が冷える原因にはストレスや運動不足、睡眠不足も関係していると言われています。
空いた時間にストレッチやウォーキングをしたり、リラックスできる環境作りも大切です。
日々の生活を少しずつ改善し、寒い季節を楽しみながら乗り切りましょう♪