サプリメントはどう使う?効果を上げるのに大切なことは?

 

皆さんはサプリメントを使っていますか?
国民栄養調査によると、日本人男性の約3割、女性は4割が、サプリメントなどの健康食品を使用しているそうです。
店頭やネットで手に入り、不足している栄養素を簡単に補えるサプリメントですが、頼り過ぎると却って効果が上がらないことも。

そこで今回は、賢いサプリメントの使い方について、考えてみましょう。

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サプリメントのメリットは、補いたい栄養素をピンポイントに増やせること。
食材は、基本的に複数の栄養素を含んでいるため、補いたい栄養素を摂ろうとして食べる量を増やすと、他の栄養素が過剰になるなど、組み合わせが難しいのが事実です。

そんな中、普段足りないと感じている食材や栄養素がある時に、「1日分の○○が摂れる」というサプリメントは、安心感を与えてくれることでしょう。
筋肉ムキムキの写真が付いているプロテインを見ると、それを飲めば同じような身体になれるような気がしますよね。
もちろん、これらを正しく使えば、健康上の悩みの解決や、目的を叶えることに繋がっていきます。

ただし、サプリメントはあくまで「補うもの」。
食事の補助として使うことが大切なのです。

では、サプリメントはどんな風に使うのが効果的なのでしょうか?

 

サプリメントを使う場合、その目的や理由を考えることが大切です。
「減量したい」「筋肉量を増やしたい」「肌をキレイにしたい」など、色々ありますね。
そして、その目的を実現するために、今の食事の中で何の食材や栄養素が足りないのか、あるいは過剰なのかを整理してみましょう。

足りない部分が食材で補充できない場合に、サプリメントを使うのが、本来の形です。
「野菜を食べるのが面倒だから、野菜のビタミンやミネラルが補えるサプリを飲む」という話をよく聞きますが、これは人によっては目的に合わない場合もあります。

 

例えば、減量したい場合は、カロリーが低くて、カサのある野菜で満腹感を上げることが重要です。
この時は、固形物の野菜を噛んでゆっくり食べることで、食事で消費するエネルギー量を増やしたり、満腹中枢への司令を出しやすくすることも、野菜に期待する効果になります。

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「野菜の成分が補えるから大丈夫!」とこれまで食べていた野菜を減らしてしまったら、不足していた栄養素が補強されたとしても、減量はしにくくなります。
野菜のサプリメントは、むしろ増量したい場合に、コンパクトに野菜の成分が補えてお勧めです。

また、筋肉量を上げるためにプロテインを飲む場合も、まずは今の食事でどの位たんぱく質を摂っているのかを確認する必要があります。
そして、足りないタイミングに対して足りない分を加えるのが原則。
むやみに量を増やしても効果が上がる物ではありません。
一般的には、夕食のたんぱく質量が多く、朝食は少ないケースがほとんどなので、朝に足すのが効果的な方は多いでしょう。

もし「筋トレをしながら体脂肪を減らしたい」と考えている場合は、プロテインによって余分なエネルギーを摂らないよう、必要なタイミング必要最低限の量を使う必要もあります。
「筋肉量を上げる」「ダイエット時にも良い」と書かれていると、ともかく飲めば効果を得られると感じてしまいがちなので注意しましょう。

美肌のためのサプリメントも、まずはベースとなる肌の材料代謝に必要なビタミンなどがあるからこそ、そこに加えることで効果が上がります。
「これを飲んでるから、食事は適当でいいか」となってしまうと、せっかくのサプリメントも単に生きるための代謝に使われてしまう可能性も…。
便利なようで、実は普段の食事を把握して適切なタイミングや量で使っていく必要があるのですね。

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それと、サプリメントになっている成分は、私たちが食材を通して摂っている物の一部に過ぎないということを忘れてはいけません。
先祖代々食べてきた食材を調べていくうちに、ビタミンなどの栄養素が発見され、身体との関係が分かってきましたが、未だに新しい成分も発見されてきています。
そして、腸の働きなどについて徐々に解明が進んでいるように、私たち人間の身体の中で起こっていることについても、まだまだ分からないことだらけなのです。

サプリメントで良い効果のある成分を「補う」のはOKですが、あくまで食材を組み合わせた食事がベースにあることが、健康でより良い身体にあるために大事ですね。

 

食事を大切にしつつ、必要に応じてサプリメントを活用し、より良い自分づくりをしていきましょう♪

エミ

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