年末に向けて寒さが増してきましたね。
この時期は「冷え」に悩む人も多いのではないでしょうか?
私もかつては「しもやけ」が出来るほど手足の冷えがひどく、冬はともかくモコモコの上着や靴下で着ぶくれていました(笑)。
でも、食べ物で身体を温める事を意識するようになってからは、以前ほどの寒がりでなくなったと感じます。
冷えが気になる人は、ぜひ食べ物の選び方を意識してみて下さいね。
1)体を温める「冬野菜」を取り入れる
野菜は体に良い!
そんな気持ちから、年中欠かさずトマトを食べるという人もいるそうです。
確かにトマトはリコピンなど体に良い成分が多く、栄養価の高い食材として知られています。
ただ、生のトマトは冷やす作用が強い夏野菜です。
寒い冬も同じように食べると体が冷えきってしまうので注意しましょう。
レタスやキュウリなども、同様に体を冷やす食べ物になります。
そこで冬場のサラダは小松菜などの若葉が入った「ベビーリーフ」を使ったり、「キャベツ」をベースにすると安心です。
赤い彩りには、千切りの人参やスライスした赤カブ、赤パプリカがお勧め。
コンビニで選ぶ時には「コールスローサラダ」のチョイスも良いですね。
そもそも冬が旬のお野菜は、冬の体をメンテナンスして元気に保つ働きがあります。
里芋、大根、カブ、長芋などの根菜類は毎日食べたい食材です。
特に年中出回る「人参」はマイルドに体を温めつつ、体にパワーを吹き込む優れもの。
肉じゃがや野菜炒めなどの定番料理には、積極的に加えていきましょう。
ちなみに冬至では無病息災を祈ってカボチャを食べる慣わしがありますが、カボチャも体を温める食材。
粘膜を丈夫にするβカロテンが豊富である事を考えても、体調管理の理にかなっていると言えますね。
2)薬味や香辛料を活用する
薬味・香辛料として使われる食材は、温める力が大!
特に料理の下味やトッピングとして使われる生姜や長ねぎ、大葉、にんにくは「ちょっと多め」がポイントです。
生姜焼きや豚汁、餃子などはしっかり香辛料を効かせて…。
切ったりおろしたりが面倒で忘れがち…という人は、おろし生姜やおろしにんにくを使うと手軽です。
また、生魚のお刺身は体を冷やしますが、大葉やわさびと一緒に食べることで冷えを緩和してくれます。
飾りと思って避けてしまわずに、必ずセットで食べましょう。
スーパーでお刺身の盛り合わせを購入する時には、盛り付けられている大葉だけでなく、野菜コーナーで大葉を買い足して増量するのがベターです。
そして、胡椒や唐辛子のようなスパイスも、寒い時期に上手に活用したいもの。チゲ鍋やキムチなど、唐辛子をふんだんに使った韓国料理は、食べた後に汗が出るほど体が熱くなることがありますね。
それだけ温める力も強い食材です。
ただ、効果が大きいだけにとり過ぎると粘膜を傷つけてしまう可能性も。
食べた後に舌や喉がヒリヒリしない程度を目安に程よく取り入れていきましょう。
うどんやラーメンの時の七味唐辛子、胡椒なども「ヒリヒリしない」を確認しながら少しずつ使うのがポイントです。
3)飲み物にはポカポカの一工夫を
寒い日に熱々の飲み物を飲むとホッとしますね。
そんな飲み物を口にする時に、体温まる一工夫を!
例えばコーヒーを飲む時には、ミルクと共に温める作用の強い黒砂糖を加えたり、シナモンを少量かけるとポカポカ効果が高まります。
コーヒーが苦手な人は、牛乳に黒糖を加えた「黒糖ミルク」も美味しいですよ。
紅茶の時には、生姜を加えた「ジンジャーティー」にする方法もアリ。
ビタミン豊富な甘酒と生姜の組み合わせも、滋養効果が高まる上、お肌の調子を整える効果も期待できます。
また、すぐ手先、足先が冷たくなってしまう…という人は、血の巡りが悪くなっている可能性も。
柚子、みかん、金柑などの柑橘類を取り入れて、体の巡りを促してあげましょう。
冬至の「ゆず湯」はこの「巡りを良くする」ことで、冷えやすい手足の先まで温める効果を期待したもの。
ドリンクとして取り入れる場合は「ゆず茶」はいかがですか?
生姜を加えて飲めば、さらに体の内側を温めつつ隅々までポカポカになります。
4)小麦粉より米!
小麦粉が原料となるパンや麺類、お米を炊いたご飯、どちらも身近な主食ですが皆さんはどちらをよく食べますか?
この「小麦粉派」と「お米派」を温める力で比べると、「お米派」に軍配が上がります。
お鍋の〆にうどんかご飯か迷ったら、「ご飯」を入れたおじやにするのがお勧め!
さらにお米の中でも「もち米」はより温める力が強い食材です。
寒くて元気がない時には、もち米を加えた「赤飯」「おこわ」「中華ちまき」などを食べると、パワーを吹き込みつつ体を温めてくれます。
手作りする時には多めに作り、1食分ずつ小分けして冷凍すると、欲しい時に手軽に食べられますね。
市販のおにぎりや冷凍食品のラインナップにもなっていますので、お好みの物を買い置きしておくと便利です。
もち米をついた「お餅」も、保存がしやすく冷えを緩和してくれます。
5)生のフルーツは早いタイミングで
生のフルーツは体を冷やす物が多いですが、健康管理のためには1年中取り入れていきたいものです。
基本的には朝や日中のタイミングで食べることを心がけましょう。
食べた後に動くことで体温も上がりやすく、夜には控えめにしたい果糖も活動のエネルギーとして使われます。
まさに、朝の果物は金!
ちなみに、昔からお正月と言えば「こたつでみかんを食べる」というのが定番ですが、「みかん」は果物の中でも「体を温める」性質と「巡りを良くする」性質を合わせ持っています。
寒いお正月に体が求めているのかもしれませんね。
この他にも、鮭、海老、羊肉、ニラ、クルミなどが冷えの解消に貢献すると言われています。
寒い日には鮭を使った石狩鍋や、ジンギスカンにしてみてはいかがですか?
クルミはそのまま食べたりサラダのトッピングにしたり、お菓子に入れたり…と色々な場面で使いやすく、私自身のお気に入りアイテムになっています。
1月後半の大寒に向けて益々寒さが厳しくなりますが、体の内側からのケアを強化して快適な冬をお過ごし下さいね。
エミ