子供からご高齢者まで~「おやつ」を上手に取り入れよう~

「おやつ」の由来

日本では、古くは朝夕のみの1日2回の食事でしたが、農民たちが体力維持のための休憩時に軽食をとり、これを「中食(ちゅうじき)」、「間食(かんじき)」などと呼んでいました。
1日3回の食事が通常となった江戸時代以後も農村部では激しい労働に耐えるために間食をとることがありました。

「おやつ」の名称は、古い時刻の数え方である「八つ時(午後2時から4時前後)」に由来します。
明治以降は時刻の数え方が変化したため、「お三時」という呼び方も生まれましたが、「おやつ」ほど定着しませんでした。

また、現在は時刻にかかわらず、単に朝食・昼食・夕食以外の間食全般を指すようになっています。

 

「おやつ」の効果

こどもから高齢者まで「おやつ」は楽しみなひとときです。空腹を軽減するだけでなく、毎日の健康と脳や身体の活性化に役立っています。

20160901img_01

  1. 栄養素を補う
    一般的には1日100~200kcal程度の間食が適量とされています。

    1日の栄養素のバランスを考えて間食をすることができれば理想的です。
    不足しがちなカルシウム源となる牛乳やヨーグルトなどの乳製品、ビタミンや食物繊維が豊富な果物をとるのも有効です。

    また、一度に食事がたくさん食べられない方にもおすすめです。

  2. 水分補給に役立つ
    高齢になると、のどが渇いていても気づきにくくなり、長時間水分をとらず脱水症状を起こしがちです。
    「おやつ」にお茶やジュースなどを添えて無理なく水分補給ができます。
  3. 気分転換&能率アップ
    仕事や勉強の合間に「おやつ」を一口食べて息抜きすると、頭がすっきりと冴え、能率がよくなります。

    食後数時間経過すると、食事でとりこんだ血液中のブドウ糖が体中の細胞に吸収されるため血糖値が下がります。
    すると、ブドウ糖をエネルギー源にしている脳の働きが低下し、仕事の能率などに影響を及ぼすことがあります。

    お昼前の10時頃や午後3時頃におやつを食べることは理にかなっています。

  4. 胃や腸の負担を軽くする
    食事と食事の間隔は4~5時間位が理想的ですが、日々の生活では昼食と夕食の間が6~7時間、場合によってはもっと間があいてしまうことがあります。
    時間があきすぎると人間の身体は次の食事でエネルギー源になる糖質や脂肪を蓄積しようとするほか、必要以上に空腹を感じるために一度に食べる量が多くなり、胃や腸への負担が増すといわれています。

    このような時は、「おやつ」をとることで食べ過ぎを防ぐことができます。

  5. コミュニケーションツール
    「おやつ」は、人と人とのあいだを取り持ち、コミュニケーションを円滑に進めるツールとして役立ちます。

 

「おやつ」の注意点

食事に響かない時間帯と量を考え、食べ過ぎには注意しましょう。

 

20160901img_02

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事