給食会社の仕事/
こんにちは。営業のYです。
皆さんは「給食会社」ときいて、どのようなイメージを浮かべるでしょうか。
小学校や中学校で提供される「学校給食」のイメージが強く、「給食会社がどのような場所で、どういった仕事をして、事業を回しているのか」明確に答えられる人は意外と少ないのではないでしょうか。
給食会社の仕事を要約すると≪一般企業様や社会福祉法人(老人ホーム)様、病院等におけるお食事の提供≫となります。
契約条件にも拠りますが、一般的に、お客様からお借りした設備を用いてお食事を提供することを業務としております。
ひとくちにお食事の提供といっても、一般の家庭とは異なり、一度に数100食といったボリュームのお食事を美味しく、安全に、安定して大量調理しご提供するには、専門的な食堂運営ノウハウが必須となります。
たとえば、現場に配属する社員やパートの教育、調理技術の維持向上、お客様のニーズに応じ栄養バランスに配慮した献立の作成、イベント食の企画、安全衛生管理の徹底、安全安心な食材の選定と納品、ご利用者様からのクレーム対応。
お食事を調理提供するだけではなく、これらすべてが給食会社の仕事となります。
また、社員食堂の委託に付随して企業様の寮やゲストハウスの管理業務、清掃業務を任されることもあります。
最近では企業様の健康経営のお手伝いをすることも給食会社の新しい仕事になっております。
このように、給食事業は、調理業務だけにとどまらず、食堂に係る業務全般の事業を指すようになっています。
委託給食のコスト/
給食委託を検討する際、最初にネックとなるのは、いったいどのくらいのコストが掛かるのかわからないということだと思われます。
一般に「給食の委託にかかるコスト」には食材費と労務費と経費(保健衛生費等)があり、そこにマネジメント料が加わります。
そういった「給食の委託にかかるコスト」のすべてをお食事の販売価格に転嫁するのが「単価制契約」、食材費をご利用者様、労務費と経費とマネジメント料を法人様でご負担いただくのが「管理費制」となります(折衷案として補助金制という契約形態もあります)。
それら委託にかかわるコストに、一般的にお客様の方で負担していただくことになるケースの多い、施設維持費、高熱水費、什器備品費等を加えたものが食堂全体にかかるコストとなります。
これらのコストを算出してから、今かかっているコストと食堂のクオリティが見合っているものなのか、食堂運営を見直すことが、食堂運営改善の第一歩となります。
逆のいい方をすれば、算出されたコストが見合わないと感じたら、そこが食堂運営改善のタイミングとなります。
食堂運営改善の目的は委託化を図ることでも現在の給食会社を変えることでもありません。
あくまで食堂やお食事やのクオリティを上げることです。
ですから、まずは現状の体制の見直しを図り、それでもうまくいかないようであれば、改善の一環として給食会社への委託や業者変更を御検討いただくのがよろしいかと思います。