なかなか収束が見えない新型コロナウイルス。
主流がオミクロン株に移行してから感染者数が跳ね上がり、その感染力の強さを感じます。
これまでより重症化する人は少ないとはいえ、持病などがある人は不安なことでしょう。
またエッセンシャルワーカーが働けないことの影響も深刻で、私たちが当たり前のように利用している交通機関や病院も、日々の運営の維持に苦労されているそうです。
早く社会を落ち着かせるためにも、やはり1人1人が極力感染しない努力と、感染しても重症化しない免疫力を付けておくことが大事ですね。
オミクロンの特徴である、喉の痛みや咳、鼻水などはいわゆる風邪の症状。
これからピークを迎える花粉の症状とも重なるため、紛らわしいですね。
私自身も花粉症のため、その症状がひどくなって「コロナかも?」という不安にかられるのは嫌だなぁと感じます。
だからこそ!この時期に口にするものを工夫することで、コロナも花粉もどちらもブロックしていきましょう。
1)元気な「粘膜」を保つ
「食事で免疫力アップ!」の項目でお伝えした通り、免疫力を高めておくには、たんぱく質の多い食材や野菜、発酵食品などをバランス良く食べることが大切です。
そしてその中でも、今回ぜひ注目しておきたいのは「粘膜の状態を整えること」。
花粉症の症状でも、肌が赤くなってヒリヒリしたり、喉が乾燥して痛くなることがありますよね。
こんな時、粘膜は炎症を起こしている状態です。
粘膜が荒れてくると、隙間からウイルスや抗原が入りやすくなります。
粘膜の状態がより良好に保たれていれば、悪さをするウイルスや抗原などが内側に入りにくくなるため、症状も出にくくなるのです。
では、健康な粘膜を保つためには?
私たちは直接身体の中を見ることができないので、ほとんどの粘膜は直接その状態を確認することができません。
そんな中で普段目にしやすく、感じやすい粘膜は口の中ではないでしょうか?
全ての粘膜は日々食べた物でメンテナンスされているため、確認しやすい口の中は、体全体の粘膜を整える1つのバロメーターになるのです。
例えば立て続けにジャンクフードを食べた時、口内炎ができて痛くなった経験はありませんか?
脂っこいスナックやカップラーメン、アイスやお菓子などの砂糖の多い物は、ビタミンB群を消耗して粘膜を傷めてしまいます。
固い食べ物で傷付いた、歯で噛んでしまったなど、外的な要因がないのに口内炎ができている場合は、食事バランスも見直したいところ。
もし食事以外のお菓子類が多い場合には、まずはここを控えめにして様子をみましょう。
さらに食事では、赤身の豚肉や豚レバー、ぶりや納豆などを取り入れると、ビタミンB群を補充して粘膜の回復を助けてくれます。
また粘膜を強くする栄養素は、ビタミンA(βカロテン)。
これが多いのは鶏肉や卵、あるいは人参やほうれん草などの色の濃い野菜類です。
じゃあ、どれでもいいの?と思ってしまいますが、ここで1つご注意!
若々しい肌=コラーゲンというイメージがあるように、元気な粘膜にもコラーゲンが大切です。
このコラーゲンの材料になるのは、たんぱく質とビタミンC。
それを考慮すると、肉好きで野菜不足な人こそ、ビタミンCも効率的に補給できる「色の濃い野菜」を積極的に食べるのが賢いチョイスです。
それと、唐辛子やスパイスなど、体を温める香辛料は控えめに。
症状の出る部位が熱くなると、炎症がひどくなり乾燥して粘膜は荒れてきます。花粉症でよくある喉や鼻の乾燥、目の充血や痒みなども悪化するので、注意したいですね。
乾燥を防ぎ、粘膜の潤いを保つためのこまめな水分補給もお忘れなく!
そして、口内炎は過度なストレスや疲れなどが関係することも少なくありません。
食事だけでなく、粘膜をチェックしながら時には休養を入れることも大切にしていきましょう。
2)運動習慣などで活動量を上げよう
免疫力を高めるには、ハード過ぎない運動が効果的と言われています。
「コロナ禍で運動したいのにできなくなった」こんな声も未だによく聞きますが、そうであればそろそろコロナ禍でもできることを見つけていきたいですね。
ジムや練習場を使った運動でなくても、運動の機会は色々なところにあるものです。
例えば、テレワークで通勤やジムに行く時間がなくなった分、朝や夕方にウォーキングやジョギング、筋トレの時間を確保している人もいます。
こんな風に「運動する時間」を決めてしまうのも、1つの方法ですね。
運動に慣れていない人も、ゲーム機を使った運動やYouTubeなどを利用すると、挑戦しやすいかもしれません。
運動のための時間が確保しにくい人は、普段の行動を見直してみましょう。
会社やマンションのエレベーターも、階段を使ってみてはどうでしょうか?
5階分を上るのが難しければ、最初は3階まで上がって残りはエレベーターを使うなど、少し楽にできる選択肢を探しておくと実行しやすくなります。
100%を目指して0になるより、50%、70%でも継続することを考えたいところです。
筋力が足りなくて辛いと感じる場合は、まずは筋トレ効果が高い下りから階段に切り替えてみるのもお勧めです。
また地味ですが良い運動になるのが「家事」。
自動の洗濯機や掃除機、食器洗い乾燥機など、今は家事を軽減する道具が増えて体を使う時間が減っています。
一度にまとめてやろうとするとハードルが上がりますが、10分程度の家事なら気楽に増やせて家の中も気持ち良くなります。
家具拭きなどは中断してもあまり支障がないため、その日の空き時間に合わせてできて手軽です。
床や窓拭きはまとめてピカピカにしたい!と思ってしまいますが、エリアを決めて少しずつやる方が、頻度が上がり家の中も綺麗になっていくかもしれませんよ。
「ちょっとだから、やっても意味ない」と諦めず、ちょっとでも動くことから運動量を増やしていきましょう。
花粉もそうですが、コロナのようなウイルスとの付き合いはこれから先も続いていくことと思います。
一番大事なのは、自分の身体を整えておくこと。
元気な粘膜と適度な運動で、油断せず恐れ過ぎず上手に乗り切る術を身に付けたいですね。
エミ