社員食堂で従業員を健康に

~生活習慣病予防の観点から~

働く従業員が健康でいること、それは企業活動における必要条件のひとつです。
その健康を維持するための基本となるのが、「食事」です。

毎日食べる社員食堂の食事を通して健康的な食生活をサポートしていきましょう。

今回は生活習慣病予防の観点からお話します。

 

生活習慣病とは

日本人の三大死因が、がん・心疾患・肺炎です。最近ではこれらの原因である高血圧・脂質異常症・糖尿病・肥満などの病気にかかる人が増えてきています。
これらは加齢や遺伝的要因だけでなく、偏食・運動不足・喫煙・過度の飲酒・ストレスといった「生活習慣のゆがみ」が深く関わっていることがわかってきました。

そこで、これらの病気を「生活習慣病」と呼ぶようになりました。

生活習慣病の予防は、上記の事つまり毎日の生活習慣を見直すことから始まります。
予防の上で特に食事の面でいくつかのポイントを紹介します。

 

生活習慣病を予防するためのポイント

適正体重の維持

肥満はインスリンの働きを悪くする、動脈硬化をひきおこすなど生活習慣病のもとと
なります。
早食い・ながら食い・まとめ食いは食べ過ぎのもととなり、肥満につながります。
食事はゆっくり味わって食べましょう。
○標準体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22
○1日に必要なエネルギー=標準体重×25~35kcal
*インスリン:膵臓から出る体内ホルモンの一つで血糖値を下げる働きをする唯一のホルモン

脂肪のとりすぎに注意

脂肪は体のエネルギー源として体内に備蓄される大切な栄養素です。
しかし脂肪の摂りすぎは肥満の原因になり、体に悪影響を及ぼすことがあります。
肉よりも魚、特に背の青い魚(サバやイワシ)に多いEPAやDHAは不飽和脂肪酸で、血液をさらさらにしてくれます。
積極的に食べましょう。

野菜や海藻、豆・大豆製品をたっぷりと!

野菜や海藻、豆、大豆製品は食物繊維がたくさん含まれています。
食物繊維は糖質や脂肪の吸収を遅らせて、満腹感を与えるので食べ過ぎを防ぎます。
さらに、野菜や海藻に多く含まれるビタミン、ミネラルはがんや動脈硬化を防ぎます。
国で定めている野菜の目標摂取量は1日350g以上です。日ごろからたっぷりとりましょう!

1日3食規則正しく

食事の回数を減らしたり、間隔があきすぎたりすると、エネルギーをためこもうとして太りやすい体になります。
朝食は脳の活動に必要なブドウ糖を補給して、脳の働きをよくします。
また、熱産生が高まり、体を芯から温かくして「やる気・がんばる気力」をだします。
昼食は、さまざまな日常の生活活動によってエネルギーが消費され、スタミナ切れや、集中力のきれで仕事の効率が低下するのを防ぎ、円滑な活動が持続できるようにしてくれます。
さらに、夕食は1日の活動によって消耗した体力を補います。そして、脳の疲労を回復させたり、質の良い睡眠をもたらしたりする効果もあります

塩分は控えめに

以外と気づかずにとっているのが、外食や加工食品に含まれている塩分です。
練り食品やお惣菜などの調理済み食品はとりすぎないようにしましょう。

お酒は適量を

過度の飲酒は肝臓の機能を悪くしたり、中性脂肪を増やしたり、動脈硬化などの原因になったりします。
週に2日の休肝日をつくり、適度な量を刺身や豆腐など良質のたんぱく質をつまみに楽しく飲みましょう。
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1日の適度なお酒の量
ビール     ・・・・500ml
焼酎(25度) ・・・・110ml
日本酒(15度)・・・・1合(180ml)
ウイスキー(W)・・・・60ml
ワイン(14度)・・・・180ml

その他、禁煙をする、運動習慣をつける、睡眠をしっかりとる、ストレスをためないことなどがあります。

 

生活習慣病予防におすすめ!!「ヘルシーメニュー」

ある事業所では、生活習慣病の予防で野菜たっぷり減塩メニューとして「ヘルシーメニュー」を提供しております。

エネルギー量700kcal以下、野菜は120g以上でたっぷりと塩分は3g以下に設定した献立になっています。

また、各事業所でお客様一人ひとりがごはん量を調整できるよう、ごはんは小盛り、中盛り、大盛りと3種類から選べるようになっています。

<ヘルシーメニュー例>

豆腐ハンバーグ定食
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ささみのピカタ定食
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<ごはん量の目安>
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食事のバランスを少し意識して食べることで、一人ひとりが健康維持へつながっていきます。

働き盛りの従業員の皆さんがより健康に楽しく働いていただけるよう社員食堂を通しサポートしていきましょう。

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