社員食堂のメニューを作成するための5つのポイント

社員食堂に掲示されているメニュー表を見て、メニューの種類はもちろん、カロリーや塩分量等を気にされている方が多くいらっしゃいます。
このメニュー表は、食堂を利用される従業員の方々が健康的な食生活を送るために栄養士が考え、作成している事と思います。

今回は、栄養士が社員食堂のメニューを作成する際の5つのポイントについてお話します。

①食堂利用者を把握する

食堂を利用される従業員の方々は、その企業によっても異なると思いますが、10代後半から60代までの広範囲の年齢の男女が多いと思います。

最低限の情報として、従業員の性別・年齢の人員構成・身体活動レベル(就業内容の把握)が必要になります。
食堂利用者を把握することによって、食堂利用者に必要なエネルギー量(=カロリー)の食事やニーズに沿った食事を提供することができます。

②1日に必要なエネルギー量(=カロリー)を知る

従業員の性別・年齢の人員構成・身体活動レベル(就業内容の把握)を表1に当てはめて、1日に必要なエネルギー量を算出します。

全従業員の算出した1日に必要なエネルギー量の合計から平均値を出し、平均値の約35%を昼食1食あたりの必要エネルギー量となります。
この必要エネルギー量にあったメニューを作成し、メニュー表にカロリー表示することにより利用者の皆様がご自分の食事管理の手助けになります。

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③栄養バランスの取れたメニューにする

基本的に献立は、主食、主菜、副菜という3つから成り立っています。

1食あたりの必要エネルギー量を満たすような主食、メインのおかず(主菜)、副菜(小鉢)、メニューを考える。
主食・・・炭水化物を多く含むメニューでごはん、パン、麺類などの穀類
主菜・・・たんぱく質を多く含むメニューで肉や魚介類、卵、大豆・大豆製品などがメイン食材となるおかず
副菜・・・ビタミンやミネラル、食物繊維を多く含むメニューで野菜、きのこ、海藻などがメイン食材となるおかず

主食・主菜・副菜の3つが揃った栄養バランスの良い食事を社員食堂で提供することで、社員の方々へ正しい食事の摂りかたを知ってもらい、健康への意識を高める。

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④旬の食材を使用し、季節感を大切にする

定番メニューは人気があるものが多いですが、旬の食材を使用することでメニューのマンネリを防ぎ、食事から四季を感じることができます。
旬の食材には栄養価の優れた食材も多いので、積極的にメニューに取り入れます。

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⑤食堂利用者の嗜好、ニーズに応える

企業の職種や男女の比率などにより食堂で好まれるメニューが異なります。
満足度を上げるために、ご意見箱の設置やアンケートなど食堂利用者からの声を聞ける機会を作り、メニュー作成へ反映させることが大切です。

 

いかがでしたでしょうか?
普段、皆さんが召し上がっている食堂のメニューもこの5つのポイントに当てはまっているでしょうか。
参考にしていただいて、従業員の皆さんが楽しく、健康的な食生活を送っていただける社員食堂を目指しましょう。

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