
ジメジメとした梅雨は、何となく体がだるくなる、と感じませんか?
その一因となるのが、水分代謝が滞ることによる体のむくみ。
湿気が多いと皮膚から蒸発する水分が減り、体がむくみやすくなります。
また、雨の季節は外に出る機会が減り、体を動かさなくなることも、むくみを悪化させてしまうのです。
ではどんな点に気を付けたら、これらの症状を緩和して、梅雨を快適に過ごせるのでしょうか?
まず注意したいのは水分の種類。
私たちは、血液などの水分が体の中を巡ることで、栄養を行き渡らせたり体温調節したりしています。
むくむからといって、水分補給を控えてしまうと、熱中症の危険も高まってしまうのです。
そのため、この時期は利尿作用が高い飲み物の活用を。
飲む量は食事内容や気温などによって差が大きいですが、特別に発汗が多くなくても1.5L程度を目安に飲むようにしましょう。
利尿作用のある飲み物として一番に思い浮かぶのは、コーヒーや紅茶、緑茶などのカフェインを含む飲み物かもしれません。
もちろん、これらもむくみ予防に貢献する飲み物ではあります。
ただ、カフェインやタンニンも多く、食事時の水分補給にするとミネラルの吸収を阻害する可能性も…。
食後に少し時間を空けるか、合間の休憩に飲むのがベストです。
またカフェインは摂り過ぎによる害もあるため、1日2杯程度、市販のペットボトルなら1日500mlを1本に留めておいて下さいね。
また砂糖入り飲料は、水分の流れを悪くしてむくみを悪化させやすくするため、ご注意!
特に冷やして飲む炭酸飲料は、砂糖が多い傾向にあります。
蒸し暑くなるとつい手を伸ばしてしまいがちですが、無糖の炭酸水やお茶に切り替えていきましょう。
カフェオレやミルクティーも、ノンシュガーを心がけていきたいですね。
熱中症予防として、日常の水分補給にスポーツドリンクを飲む方もいますが、本当に必要か今一度考えてみて下さい。
通勤や仕事中の移動で汗をかく程度であれば、不要なケースがほとんどです。
積極的に飲みたいのは、はと麦茶やコーン茶、黒豆茶。
ノンカフェインでありながら水分を排出する働きが強いので、水分補給として安心して飲むことができます。
ペットボトルや携帯用マグで持ち歩くには、これらの飲料がお勧めです。
食べ物では、旬のとうもろこしや枝豆が挙げられますが、たっぷりの水で茹でると、むくみ予防の成分であるカリウムが水に流れてしまいます。
無水鍋を使う、少量の水を加えて蒸し煮にする方法は、カリウムの流出を防ぎやすい工夫です。
塩分の摂り過ぎはむくみを悪化させてしまうため、味付けの醤油や塩は極力控えめにしましょう。
また、小豆も利尿作用を持つ代表食材。
お米と一緒に炊いて、小豆ご飯にしてみてはいかがでしょうか?
同様に、はと麦もご飯に加えて炊けば、習慣的に摂ることができます。
大豆製品も利尿作用が高いので、豆腐や納豆を買い置きし、日々の食事に忘れずに登場させていきたいですね。
発汗を促してむくみを予防するのは、大葉や茗荷、生姜や長ねぎなどの薬味になる食べ物。
冷奴や納豆を食べる時、調味料だけ入れて食べていませんか?
大葉などの薬味には解毒作用があり、梅雨に起こりやすい食中毒や内臓の冷えの予防にもなります。
大豆製品と組み合わせることで、むくみ予防にぴったりの組み合わせになりますよ。
さらに、蒸し鶏や刺身、野菜の和え物にも薬味をたっぷり使うと、香りや刺激が加わり薄味でも美味しく食べやすくなります。
何種類かストックして、色々な料理にプラスすると良いでしょう。
そして、もちろん食事以外の過ごし方も大切。
特に運動不足は血流を悪くして、むくみを悪化させます。
雨が降っていると、いつもは歩く道のりもバスや車を使うことがありませんか?
雨が多い日に、歩く時間が減ってしまうのはいたし方ないことと思います。
ですが!その分、会社内で歩き回る、ジムの回数を増やす、自宅でYouTubeを見ながら運動するなど、意識的に体を動かすことを忘れないようにしていきましょう。
まとまった時間が取れない方は、隙間時間でストレッチをするのもお勧めです。
また、夏はシャワーで済ませてしまいがちなお風呂ですが、浴槽に浸かることで血流を促してくれます。
半身浴をしながらマッサージをして、自分を労る時間を作りたいですね。
気分が沈みがちな雨の季節。
食事や日々の過ごし方を見直して、皆様がこの時期をより快適に過ごされることを期待しています。
エミ