今年の春は「値上げの春」と言われ、様々な商品の値段が上がっていますね。
物の値段だけでなく、電気やガスなど生活に欠かせない出費もかさんでいるのが事実です。
出来るだけ安いものを購入して、何とか出費を抑えていこうと考えている人もいるのではないでしょうか?
とはいえ「安さ」優先で健康に良くない生活になるのは、避けたいもの。
節約と健康を両立させる方法を考えたいですね。
そこで今回は、そんな身体に優しい節約について考えてみます。
1)小麦粉製品より米!
小麦粉の値上げにより、身近な料理への影響が広がっています。
パンやうどん、パスタだけでなく、小麦粉を使った洋菓子や駄菓子も値上がりしてきました。
そんな中、注目されているのは小麦粉を「米」に置き換える方法。
国内で余ってしまいがちな米をうまく利用するために、「米粉」を使ったパンやお菓子を増やすお店もあるそうです。
お米は自給率が高く、気になる円安の影響を受けないのも嬉しい点ですね。
ただ、そうは言っても元々米粉は加工に手間がかかり、小麦粉が値上がりした今も米粉の方が高値になります。
家庭で米粉を取り入れて「節約」という訳にはいかないのが実情です。
私たちができることとしては、シンプルに「パンより米を食べる頻度を増やす」ということかもしれません。
例えば、朝食にトーストと目玉焼きを食べていた人は、卵かけご飯や納豆ご飯に。
菓子パンよりおにぎり、うどんよりお茶漬け、焼きそばより中華丼、パスタよりリゾット、グラタンよりドリア…お弁当や小腹がすいた時の間食など、色々なシーンで食べる小麦粉製品を「米」に置き換えられるか考えてみましょう。
和洋中、どの料理にも使いやすいものの、お米を積極的に使うことで、自然に油控えめな和食が増えてくる可能性もありますね♪
2)調味料は「量」でコントロール
しょうゆにケチャップ、マヨネーズ…。
キッチンを覗けば、ほとんどの家庭に常備している調味料も、値上げしています。
「高くなったから」と、より安い調味料を探し求めている人もいるかもしれません。
でもちょっと待って!
塩分摂取の目標量は男性7.5g、女性6.5gですが、実際の摂取量の平均はそれぞれ3g以上オーバーしているのが実情。
あと3割程度カットするのが、健康上も理想的です。
そうであれば、調味料の値上がりで焦って安い調味料を探すより、その分「使い過ぎない」ことを意識していきましょう。
値段が1割上がっても、使用量を理想の3割減に近づくことを考えていけば、逆に安くなる可能性もあります。
以前「美味しい減塩生活」のお話でお伝えしたように、まずはテーブルでかける調味料を必要最小限にすることを忘れていないか、振り返ってみて下さいね。
調味料を減らしてだんだん薄味に慣れていったら、「味の濃い料理」と「調味料のかかっていない料理」を一緒に食べる方法もお勧め。
例えば豚肉の生姜焼きに生野菜が添えられていたら、これらを一緒に口に運んで食べてしまう、という要領です。
豚肉だけ先に食べて、後からソースやドレッシングをかけて野菜を食べている人は、ぜひ一度お試し下さい(^^)
家庭で食べる時には、皿に生野菜を広げて、その上に熱々の肉を置くと、肉汁や調味料が野菜と絡みやすくなり、プラスαの調味料がなくても美味しく食べやすくなりますよ。
また使用する調味料が増えてしまいがちな料理に「煮物」がありますが、これも工夫次第でグンと調味料を抑えることができます。
よくやってしまいがちなのが、最初から水を加え過ぎて味がまとまらなくなり、どんどん調味料を追加してしまうパターン。
野菜は煮るとカサが減ってくるので、水はちょっと控えめに入れ、落とし蓋をして煮るのがお勧めです。
3)油は調理方法の工夫でカット!
去年から立て続けに値上げが続いている「サラダ油」。
調味料同様この油の使用量も抑えていきたいところです。
蒸し料理やホイル焼きなど、油を使わない料理を増やすと良いですね。
炒め物はテフロンのフライパンを使うと、油の量を控えられます。
鶏もも肉や豚バラ肉のように素材の油を使って焼けるものは、油なしで焼いてみましょう。
そして控えていきたいのが「揚げ物」の回数。
体に入る分以上に、廃棄も多くなる料理です。
もったいないからと酸化した揚げ油を何度も使うのは健康上望ましくないですが、揚げ物の回数を調整するのは身体にも優しい方法になります。
4)電動より手動を
ウクライナ情勢の影響もあり、今後ますます値上がりしそうな公共料金。
エアコンは節約し過ぎても体調を崩す危険性もありますし、冷蔵庫や仕事に使うパソコンなどの電気は、節約と言っても限界があると感じます。
そこで個人的に意識しているのは、「移動手段は極力体を使う」こと。
買い物や遊びなどで外出する時には、車やバスより自転車や徒歩で移動するということです。
昨年は、電動自転車を普通の自転車に切り替えてみました。
坂道がちょっと辛いこともありますが、充電のランニングコストはかからないですし、ジムに行かなくても運動ができ、健康的な節約になっています(^ ^)
また買いだめをせず、冷蔵庫に詰め込み過ぎないようにすることが電気代の節約にも良いと言われていますが、これが働く世代には意外と難しいもの。
ただ、冷蔵庫の中身が減ると掃除もしやすく無駄な食材も出にくいので、可能な範囲で心がけていきたいものです。
その際、単に買わないだけだと食事作りに困りますし栄養バランスも崩れてしまいがち。
あらかじめ数日分のメニューを立てて、計画的に使っていくと、足りなくて困ることもなくなります。
事前にメニューを考えておけば、効率的に家事をこなすことができますね。
最後に、タバコを吸っている人はこれを機に禁煙をお勧めしたいところですが…これはなかなかハードルが高いかもしれませんね。
ただ、今後どんどんタバコの値段も上がっていきますし、身体に対して良くない影響があるのも事実です。
一概に止めることが幸せとは限りませんが、もし「値上げの春」をきっかけに禁煙することができたら、金銭上も健康上もメリットは大きいものになるでしょう。
節約も、どんな方法が合うかは人それぞれ。
あなたにとってベストと感じる方法で、出費も身体もスリムな生活をしていけたらいいですね。
エミ