日本人の食塩摂取量は、この10年間で男女とも減少傾向にありますが、健康を保つための目標量となる男性8.0g未満/日、女性7.0g未満/日よりも2~3g多いのが現状です。
食塩摂取量が多いと、高血圧の原因になる恐れがあります。
高血圧予防のために、社員食堂で実践できる減塩のコツをいくつかご紹介いたします。
その1 減塩商品を使う
市販の減塩しょうゆや減塩ドレシング等、減塩商品を使用するのも、てっとり早い方法です。
その他、塩・しょうゆよりも低塩の調味料を使用する。
(酢・ケチャップ・マヨネーズ・ポン酢しょうゆ など)
その2 食べ方の工夫で減塩
いつもの食事の食べ方をちょっと工夫するだけで、簡単に減塩できるようになります。
ですので、減塩につながる食べ方を案内するツールを作成し、以下のような情報提供をするとよいでしょう。
例えば、
- 麺類のスープを残す。
- 調味料はなるべく使わない。
(つけすぎない、かけすぎない) - ・塩分の多い加工食品の利用を控える。
(ハム、かまぼこ、干物、チーズ、缶詰 など) - 食べる順番を工夫する。
(味のうすいものから食べる) - 漬物をやめてみる。
(カレーに福神漬けを付けないなど)
その3 調理法の工夫で減塩
例えば味付けをする際、しょうゆや塩の代わりに、だし・お酢・レモン汁を使用して減塩。
カレー粉や七味唐辛子、コショウなどのスパイス類や焼きのり、青のりも、ほぼ塩分がないので減塩に役立ちます。
その4 みそ汁、スープ、ラーメンは野菜たっぷり具沢山で減塩に!
みそ汁やラーメンなどの料理に野菜を多くする → 汁がすくなくてすむ → 減塩。
更に、野菜に含まれているカリウムがナトリウムの排出を手助けしてくれます。
ケイ・エフ・ケイで実施している減塩メニュー
(例)野菜たっぷりメニューの実施(1日に必要な野菜量の半分を摂れる定食・野菜たっぷりラーメン など)
その5 食環境を変えて減塩
- 卓上しょうゆやソースの使用をやめる。
(手の届くところに調味料があるとついかけてしまいがちに)
- しょうゆさしを変える → 少量しか出ないしょうゆさしや、1適ずつ出るタイプのしょうゆさしなど。
その6 食べ過ぎない
うす味でも食べ過ぎれば塩分摂取量が増えてしまいます。
ですので、食べ過ぎが不健康を引き起こしていることが分かるツールを作成し、以下のような情報を提供しましょう。
例えば、
- 「あと一口食べたい!」をやめてみるのも減塩の1つの手です。
- よく噛んでゆっくり食べる!
よく噛むことによって、少量でも満腹感を感じやすくなります。 - はじめにサラダなどの小鉢と汁物でお腹を満たす。
食物繊維や水分でお腹を満たせば、主菜やご飯の量が抑えられます。 - 大皿料理は食べる分だけ小皿に取り入れる。
ビュッフェなどの大皿料理は食べた量が分かりづらく、つい食べ過ぎてしまうので最初にまとめて小皿に取りましょう。
その7 減塩を勧めるポスターやポップの掲示
食堂に栄養関係の情報を掲示できるスペースがあるのなら、そこで減塩についての情報をお知らせするとよいでしょう。
食堂を利用する際に目にするようになるので、減塩に対する意識付けが行える有効なツールのひとつです。
まとめ
減塩は一日にしてならず。
塩分を減らすのはなかなか難しいことです。
ただ味を薄くするだけでは、食事をされる方も物足りなさを感じてしまい長続きしません。
少しずつ無理せずに、食堂を利用される方の食の嗜好に合った減塩方法を試してみましょう。