風薫る5月。
すがすがしい晴天が続き、寒さ、花粉からも解放され、気温もぐ~んと上昇。
若葉の香りを漂わせて吹く初夏の風。
とても気持ちの良い季節となりますね。
この季節をすぎると夏。
しかし夏になるには、(北海道をのぞく地方は)梅雨の時期を過ごさなくてはなりません。
ジメジメ、ムシムシ。人間にはうっとうしい時期ですが、お米や農作物には大切な時期ですね。
あじさいの花なんかもキレイに咲く時期。
しかし、この時期に食堂の運営者が気をつけなくてはならないのが、食中毒です。
なぜならば、1年で最も食中毒が起こりやすいのが梅雨時だからです。
今回はこの梅雨の時期の旬な食材と、注意しなくてはならない点をご紹介いたします。
梅雨時の食材
- 枝豆
ビールなどを飲む方には最高のおつまみでしょうか?
アルコールの分解を促す酵素が含まれています。
給食でも、殻を外した豆だけを使用することがあります。
たんぱく質やカルシウムが豊富で、ビタミンCも含まれていますよ。 - いんげん
6月~9月くらいが旬ですので、夏野菜の代表格。
皮膚や粘膜を健康に保つ効果があるので、肌へのダメージが心配な女性のUV対策にもふさわしい食材かもしれません。 - じゃがいも
初夏と秋。旬は秋ですが、初夏のじゃがいもは冬に植えておいた新じゃがになります。
みずみずしく皮が薄いので、皮ごとホクホクのじゃがいもですね。 - みょうが
好き嫌いがありそうな、みょうが。
漢字では「茗荷」こう書きます。
こちらも旬が6月~10月と夏野菜の代表格。
ハウスでの栽培が多いので一年中ありますが、やはり夏のソーメンにみょうがの薬味が必需品じゃないでしょうか。 - 大葉、しそ
こちらも夏のソーメンの薬味に合いそうですが(笑)、古来から日本に自生する、いわば「和風ハーブ」。
赤じそは、梅干しの色付けにも使われています。
防腐、殺菌の効果もあり、香りには精神安定の効果もあります。
ジメジメとした梅雨時期にはピッタリの食材かもしれませんね。
梅雨のこの時期、高温多湿になることが多いです
給食でも企業や施設に非常食をストックしていますが、賞味期限前の食材でも(缶詰などは無理ですが)目視でカビなどが発生していないか確認することをお願いしています。
実際には、おやつなどで使用するスナック菓子やお饅頭など、キチンとした場所で保管していてもカビが生えている実例がありました。
一般的には9月の防災の日に非常食の入れ替えをすることが多いですが、この時期にもう一度非常食の確認をすることをおすすめします。
最後に
いくつかご紹介してきましたが、夏はそこまで来ています。
近年の異常気象で四季感が少しズレてきていますが、梅雨が長引き冷夏になって、野菜の葉物などの値段が上がらないことを願っています。
それでは、また。
仕入部 T