
去年のエンゲル係数は40年来の高水準を記録し、2月に入っても値上げのニュースが絶えません。
この先もまだまだ続く値上げ…。
肉や魚だけでなく、和食に欠かせない米の価格も高止まりで、どうやって食費を抑えるか悩みますね。
とはいえ、食べ物は何より大切な身体を作る材料。
コストカットを優先し過ぎて身体を壊したら元も子もありません。
どんな工夫であれば身体に良い節約になるのか、改めて考えてみましょう。
1)調味料の使い方を見直す
やはり筆頭に挙げられるのは、調味料。
少しでも安い物を探すより、少しでも無駄のない量で使うことがお勧めです。
健康管理のための目標値は現状の3割減。
食事をした後に、お皿に醤油やドレッシングなどの調味料がたっぷり残ることがないよう、本当に必要か?と使う前に考える、使う時には少量ずつにすることが、口に入らない無駄な調味料の削減に繋がります。
付け合わせの生野菜は、メインの肉や魚と一緒に野菜を食べることで、ドレッシングやソースを減らしても美味しく食べられます。
家で生姜焼きや魚のソテーを作った時、フライパンに油や肉汁などが残っていることはありませんか?
この残った油や汁は旨味もたっぷり。
ここに野菜を入れて炒め、少量の塩で味付けるだけで美味しく食べられます。
短時間で火が通る冷凍ほうれん草を加えるのも良いですね。
また、納豆キムチを作る時に、納豆のタレも入れる方もいますが、キムチだけでも味はしっかり付いています。
タレなしの納豆であれば、より安く購入できますし、タレが余れば野菜の和え物などに使うことも可能です。
これまで習慣になっていた使い方も、ぜひ一度見直してみましょう。
2)牛乳を「低脂肪」に変える
カルシウム補給に貢献する牛乳。
同じ牛乳でも脂肪が少ない低脂肪タイプの方が、価格が安くなります。
また、牛乳の主な脂肪分は飽和脂肪酸であり、LDLコレステロールを上げやすくする脂肪酸。
低脂肪タイプに変えることにより、健康にも良い影響が期待できます。
低脂肪乳の中でも生乳だけを原料にした「部分脱脂乳」と脱脂粉乳などを使った「加工乳」がありますが、「部分脱脂乳」は普通の牛乳に近い味でさっぱりと飲めるのでお勧め。
ですが、最近は「加工乳」でも美味しく飲める物があります。
どちらでも良いので、自分に合う商品を使っていきましょう。
3)肉の選び方を変える
豚カツをよく食べていた方は、時にはササミや鶏むね肉のチキンカツにすると、コストもカロリーもダウンします。
また、煮物を作る時には鶏もも肉より手羽元にする、豚バラ肉より豚バラ軟骨にするなど、骨付き部位を選ぶことで、低価格ながら見た目のボリュームが増し、食べ過ぎがちな肉の量も抑えやすくなります。
コクが出る骨付き肉は、大根と煮ると相性抜群ですし、旨みが多く薄味でも美味しく仕上がります。
同様に、魚も切り身より「あら」を使えば、安くて旨味たっぷりの煮物に。
肉も魚も、骨付き素材を上手にご活用下さいね。
4)嗜好品は、量と頻度の見直しを!
アルコールに甘い炭酸飲料、市販のお菓子。
これらは心の栄養のために欠かせないものですね。
ただ、栄養面で考えれば、これらは必ずしも必要なものではありません。
むしろ、これら嗜好品の摂り過ぎによって、健康を害している方も多いのです。
毎日飲んでいたビールを週4日にする、ノンアルコール飲料に変える、缶の大きさを小さくするなど、頻度や量を減らせば、確実なコストカットになります。
同時に、肝臓への負担が減るだけでなく、腸内環境や睡眠の質が向上し、疲労回復や老化防止効果がアップに!
年齢と共に代謝が落ちて、お腹が出てきたなぁという方は、節約とスタイルアップを両立するアルコールの見直しをご検討下さい。
同様に、甘い炭酸飲料も血液の数値を悪化させやすいドリンク。
無糖の炭酸水や水に変えることで、コストカットはもちろん身体への恩恵が大きくなります。
特にエナジードリンクは、値段も高めな上に胃腸への刺激が強く、内臓への負担も大。
眠気覚ましで習慣になってしまった方は、微糖コーヒーやブラックコーヒーに徐々に切り替えをお勧めします。
食事の買い物ついでに購入する値引きのスイーツ、安売りでまとめ買いするお菓子も、買う前にちょっと考えてみましょう。
30円引きに惹かれて300円のお菓子を買うより、300円を使わずにつもり貯金すれば、支出も身体もスリムになりますね。
食費の賢い見直しで、物価高に負けず、健康な身体を保っていきましょう♪
エミ