知っていますか?食事の仕方がキレイに見える、箸のマナー

日々、食事をする上でかかせない道具、箸(はし)。
家ではもちろん、食堂やレストラン、およそ食事を提供する施設では当然のように用意されています。
古来より箸文化だった日本では、食事とは切っても切れない道具と言えます。

さて、そんな身近にあり、普段何気なく使っている箸ですが、箸の使い方にマナーがあることをご存知ですか?

食堂などで食事をしている時、他の人と自分の食べ方がちょっと違うな・・・、あの人の食べ方はキレイに見えるな・・・、と思った事がありませんか?
それはその方が、箸のマナーを身に付けているから食事の仕方がキレイに見えるのです。

今回は、あなたもそんな食事の仕方が出来るよう、箸使いのマナーについてお話ししたいと思います。

昔は家族が食事の時に集まって、両親やおじいちゃん、おばあちゃんが子供に正し箸の使い方を教えていました。
今は核家族のため、おじいちゃん、おばあちゃんと一緒に生活をしていない家族が多く、正しい箸の使い方を教わる機会が少なくなってきました。

日本では、相手に不愉快な思いをさせてしまう箸使いのことを、「きらい箸」と言います。
「きらい箸」には幾つか種類があります。
その中でも代表的なものを6つ、ご紹介いたします。

1.迷い箸

・迷い箸とは・・・
「どのおかずから食べようかな~迷っちゃう!」などと、料理の上空を箸で行ったり来たりと動かす動作を言います。
20190422img_01

・迷い箸がいけない理由
料理を作る方が一生懸命作った食事は、どれも美味しいはずです。
逆に言うと迷うということは「どれだけ美味しいかな?」と、探っているように見えてしまう場合があるんですね。
心の中で迷ってから箸を動かしましょう!
その方がとってもスマートですね。

 

2.涙箸

・涙箸とは・・・
汁気たっぷりのおかずを箸で食べる時に、汁をしたたらせながら口に運ぶ動作です。
したたる汁を涙に見立てて「涙箸」と呼んでいます。
20190422img_02

・涙箸がいけない理由
テーブルや洋服を汁まみれにして食べている姿は、キレイではありません。
人前ではやらない方がいいですね。

 

3.寄せ箸

・寄せ箸とは・・・
ちょっと届かない皿を、箸を使って手元へズズッと引き寄せる行為です。
20190422img_03

・寄せ箸がいけない理由
一言でいうと「見た目がよろしくない」からです。
箸を使って皿の端にひっかけ、ズズーっと移動させる行為は見た目に美しくありません。

 

4.刺し箸

・刺し箸とは・・・
おかずに箸を突き刺して食べる行為のことを言います。
ミートボールや豆など、ツルっとしているからなかなか掴めないんですよね。
その時にズボッと突き刺して食べれば簡単、結構やってしまうので注意が必要です。
20190422img_04

・刺し箸がいけない理由
食べ物に箸を突き刺して食べるのは見た目に良くないですよね。
火の通りを疑って確認しているような動作になってしまうので、料理を作った方に失礼な態度だからという理由があります。

 

5.噛み箸

・噛み箸とは・・・
穂先を噛んでしまう行為です。
子供がよくやっているのを見かけます。
箸を噛む姿は、見ていても気持ちよくありません。
20190422img_05

・噛み箸がけない理由
噛み箸は、箸を使い物にならなくしてしまいます。
つまり「箸の寿命を縮める行為」なんですね。
割り箸だったらいいのかというと、そうではありません。
食事が終わった後、一緒に食事をした方が歯形のついた割り箸を見たらどう思うでしょうか。

 

6.箸渡し

・箸渡しとは・・・
「合わせ箸」や「拾い箸」とも言います。
箸から箸へと、料理を渡すことから箸渡しと呼ばれています。
ありがちなシチュエーションとしては「このおかずあげる!」と言われて箸で渡されたおかずを、箸で受けてしまう時などでしょうか。
箸で取ってもらった料理は、素直にお皿に置いてもらいましょう。
20190422img_06

・橋渡しがいけない理由
火葬された遺骨は、箸から箸へと渡してから骨壺に納める方法が一般的です。
その時の所作と同じ事を料理でしてしまうのは縁起が悪い、行儀が悪いとなり、箸渡しは食事の時にしてはいけない動作になりました。

 

まだまだ沢山あります。

今回の記事からも分かると思いますが、そのほとんどが基本的には行儀が悪い、見た目がよくないといったものばかりです。
ですので「きらい箸」を行わないことが、自然とキレイな食べ方につながっていくのです。

あくまでマナーなので絶対守らなければいけないというわけではありませんが、マナーを身に付けた方とは落ち着いた雰囲気で食事が出来ます。

あなたも周りの方とそういった雰囲気で一緒に食事が出来るよう、ぜひ今回の記事を心掛けて食事をしてみてください。

 

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事