保育園給食の委託化で実現するコスト削減と安定供給のメリット

 

給食会社の営業職として保育所様のご担当者(園長様が多いです)と面談する機会があります。
多くの保育所では「自分のところで給食運営をしているから」「自園調理をポリシーにしているから」という理由で、直営(自園調理)方針を継続しています。
中には保護者様の了承を得られるか分からないことを理由に、委託化へ踏み出せないという保育園様もありました。

各保育園様は日々努力して園児たちのために美味しい給食を提供されています。
一方で、昨今の食材高騰でどちらの保育園様も、安価で安心な食材の確保に苦労されているようです。
自園で給食運営する場合、スケールメリットが出ないためにどうしても高い価格の食材になってしまう傾向があります。
給食会社の場合、保育所単体と比較するとより大きな規模で食材を購入していることと、長年関係性を築き上げてきた各食材業者があるため、スケールメリットを活かしてより安価に食材購入が可能です。

例えば、カレーライスを例にした場合。
同じ品質、同じ分量の肉と野菜が三分の二の価格で仕入れることができれば、食べ盛りの子供たちに大盛りの提供やおかわりができるでしょう。
また、カレーの具材を増やすことだってできます。
給食会社によるスケールメリットを活かした食材納品はコストダウンや値上げ対策として見られていますが、見方を変えれば、現在と同じコスト内で食事のクオリティを上げることにもなるのです。

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また、自園調理で給食を提供していると、食品会社の倒産等で、ある日突然、食材が納品されないという事態に遭うこともあります。
先日、神奈川県内である食材会社の資金繰りが悪化して、保育所に食材が納品されなくなるという事案が発生しました。
委託化することにより、このような納品元の経営リスクは軽減されます。
給食会社が責任をもって食材を調達して日々の食事提供をお約束するからです。

給食は安全で美味しいお食事を「安定的に」提供することが絶対条件です。
安定は当たり前すぎて忘れがちです。
しかしながら安定した給食運営は、「安全・安心」や「美味しさ」と並んで欠かすことのできない大切な要素です。

コストダウンや効率化といった言葉で語られがちな給食会社や委託化ですが、食材の安定した確保やお食事の安定供給といった視点から考えてみるのもいいかもしれません。

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